もつ鍋は、選ぶ具材によって味わいが大きく変わります。
ホルモンなどの肉はもちろん、キャベツやニラなどの野菜、豆腐やきのこ類といった定番食材は欠かせません。
この記事では、基本の具材からおすすめの変わり種まで、もつ鍋をもっと美味しくするレシピや調理のコツを詳しく紹介します。
スーパーで手に入る材料でも本格的な味を楽しめるのが魅力のもつ鍋、是非この記事を参考に具材を揃えてみて下さい。
もつ鍋の基本具材とは?定番の肉・野菜・豆腐を紹介
もつ鍋を美味しく作るためには、まずは基本となる具材をしっかり押さえることが大切で、ホルモンを中心とした肉類、旨味を引き立てる野菜、味のバランスを整える豆腐など、どれも欠かせない存在です。
ここでは、家庭でも手に入りやすい定番具材について詳しくご紹介します。
もつ鍋の主役・ホルモン(もつ)の選び方
もつ鍋の主役は、やはり「もつ」です。
博多の本場では牛の小腸(シマチョウ)を使うのが一般的で、プリプリとした食感と脂の甘みが特徴です。

その他にもマルチョウ、ギアラ、赤センマイなど、部位ごとの味わいの違いを楽しむこともできます!
家庭で作る際には、スーパーや精肉店で冷凍・冷蔵のもつを購入でき、その際臭みが気になる時は、下茹でや丁寧な下処理をすると風味がグッと良くなります。
最近では、もつ鍋用に味付けされたパック商品も販売されており、初心者でも簡単に美味しいもつ鍋を作ることができますが、脂がしっかりと乗っている物を選ぶと、スープにコクが出ておすすめです。
もつ鍋の旨味を支える定番野菜
野菜はもつ鍋の味を左右する重要な存在で、定番中の定番はキャベツとニラ。
キャベツは甘みがあり煮込むことでとろけるような食感になり、芯の部分も薄く切れば、甘みの強い旨味のアクセントとして活躍します。
一方、ニラは香りと風味の決め手で、もつの濃厚さを引き締めてくれるだけでなく鍋全体に彩りを加えてくれる、もつ鍋には必要不可欠な具材です。
それ以外の必須具材としては、にんにくのスライスや唐辛子が有名かと思いますが、これらを加えることで香りや辛味のアクセントにもなり、より本格的な味わいになります。
他にも、ボリュームを出しつつシャキシャキ感を楽しめるもやし、スープに深みを加えるためにプロの料理人もよく使うごぼうのささがきも人気の食材ですが、もやしを入れる際はスープが必要以上に薄くなってしまわないように調整して下さい。
食感とボリュームをプラスする豆腐
豆腐も忘れてはいけない定番の具材で、中でももつ鍋によく合うのが木綿豆腐、しっかりとした食感で煮崩れしにくく、スープの旨味を吸ってとても美味しくなります。

絹ごし豆腐を使いたい場合は、崩れやすいので最後の方に加えるのがコツですっ!
豆腐は肉や野菜とは異なる優しい風味を持ち、味のバランスを整えてくれる役割がある上ボリュームもアップするため、満足感のある一品に仕上がります。
このように、もつ、キャベツ、にら、にんにく、唐辛子、そして豆腐などといった基本の具材を押さえるだけで家庭でも本格的なもつ鍋が楽しめます。
次のセクションでは、更に美味しさを引き出すおすすめの具材についてご紹介していきます。
もつ鍋のおすすめ具材を紹介 もっと美味しくなる食材アイデア
もつ鍋は基本の具材だけでも十分に美味しい料理ですが、少しアレンジを加えることで更に奥深い味わいや食感を楽しむことができます。
ここでは、定番にひと工夫を加えたおすすめ具材をご紹介、家庭にある食材やスーパーで手軽に手に入るものばかりなので、是非試してみて下さい。
きのこ類でもつ鍋に旨味と香りをプラス!
きのこは、もつ鍋のスープに豊かな旨味を加えてくれる名脇役です。
きのこ類は低カロリーでヘルシーなので、食べ応えを増やしつつ罪悪感なく楽しめるのも魅力の一つ、特におすすめなのが「しめじ」「えのき」「舞茸」の3種類、しめじはプリっとした食感とほのかな苦味があり、もつの脂と相性抜群で、えのきは繊細な舌触りで他の具材とのなじみも良く、舞茸は香り高く風味豊かな一杯に仕上がります。
また、複数の種類をミックスして入れると、それぞれの風味が合わさりスープに深みが出ますので、きのこに目がないというあなたは是非とも”きのこもつ鍋”をお試しあれ!
もつ鍋はもつ以外もOK!肉系の追加具材でボリュームアップ
「もつだけでは物足りない」、「もつ鍋にはもつ以外の肉入れて大丈夫なん?」という方には、鶏もも肉や豚バラ肉などの追加具材もおすすめです。
鶏肉はもつの脂と対照的なあっさりとした味わいでスープに奥行きを与え、特にもつが苦手な人やお子様がいるご家庭には、鶏肉を一緒に入れることで誰でも食べやすくなります。
一方豚バラ肉は脂身が多いため、コクやボリューム感、ガッツリ度を更に増したい時におすすめですが、入れ過ぎると全体が重たくなりがちなので量は控えめに。

薄切りをさっと煮ることで、しゃぶしゃぶのような食感を楽しめるよ!
このように、もつ鍋はもつ以外の肉を入れても美味しく召し上がれますので、ボリュームアップやちょっとした冒険を求めたい際は是非お試しを!
もつ鍋に餅や油揚げで食感の変化を楽しむ
食感のアクセントを加えたい時には、切り餅や油揚げ、厚揚げも優秀な具材です。
餅はスープを吸って柔らかくとろけて食べごたえがアップしますし、焼き餅にしてから加えると香ばしさもプラスされてより一層美味しくなり、油揚げはスープをしっかり吸ってジュワッと旨味が広がるため、隠れた人気食材の一つで、厚揚げを使えば豆腐の優しさと揚げの香ばしさの両方を楽しむことができますので、いずれももつ鍋の味に変化を加えてくれるおすすめ具材です。
以上のように、きのこ類やもつ以外の追加の肉、餅や油揚げなどを加えることで、いつものもつ鍋がぐっとランクアップしますので、冷蔵庫にある食材を活用して自分だけのアレンジを見つけるのも楽しみの一つです。
次は更に個性的な”変わり種具材”をご紹介します。
変わり種具材で楽しむ!通が選ぶ意外なもつ鍋材料
もつ鍋の魅力は、シンプルなスープと具材の組み合わせ次第で無限にアレンジできる所にあると思います。
定番のキャベツやホルモンだけではなく、少し意外な「変わり種」の具材を取り入れることで、驚きの美味しさや新しい発見があるかもしれません。
ここでは、通の間で密かに人気のある意外なもつ鍋具材を紹介します。
トマトやチーズで洋風アレンジもつ鍋!
最近注目を集めているのが、トマトやチーズを使った洋風もつ鍋です。
トマトを加えることでスープに酸味と旨味が加わり、もつの脂っぽさがさっぱりとした印象に変化、生のトマトでもカットトマト缶を使ってもOK、火を通すと自然な甘みも出てクセになる味わいに。
更にチーズとの相性も抜群で、とろけるタイプのチーズを最後にトッピングすれば濃厚なコクが加わり、まるでイタリアン鍋のような仕上がりになります。
女性や子どもにも人気のアレンジです。
明太子やキムチで福岡風&韓国風もつ鍋に!
福岡名物の明太子は火を通すことで旨味が凝縮され、ピリッとした辛味がスープにアクセントを与えてくれます。
明太子を加えるともつ鍋が一気にご当地グルメ風に、もつの脂と絶妙にマッチするのでお酒のお供にもぴったりです。
また、キムチを入れることで韓国風もつ鍋に早変わり、キムチの酸味と辛味がスープに溶け出し食欲をそそる味わいに。
寒い冬の日に身体の芯から温まるパンチの効いた一杯になりますので、興味が沸いた方は試してみてはいかがでしょうか?
ウインナーやベーコンで食べごたえアップ
一見意外に思えるかもしれませんが、ウインナーやベーコンももつ鍋と好相性です。
特にスモークされたベーコンを加えると、スープ全体に香ばしさが広がり、コク深い味わいになります。
ウインナーは子どもにも人気があり、家族みんなで楽しめるのが魅力、肉の旨味がしっかりとした具材なので、もつが少なめでも満足感をしっかり得られるのもポイントです。
海鮮をプラスして豪華な海のもつ鍋に
もつ鍋に海鮮?と思う方もいるかもしれませんが、実は非常に相性が良い組み合わせです。
牡蠣やイカ、エビなどを加えることで、スープに海の旨味がプラスされ上品で贅沢な味わいに仕上がり、特に味噌ベースのスープとは相性が良く海鮮の風味をしっかり引き立ててくれます。
ただし、海鮮を入れすぎると本来のもつの風味が薄れてしまうこともあるため、バランスを見ながら加えるのがコツです。
まとめ
-
もつ鍋の基本具材は、ホルモン・キャベツ・にら・豆腐が中心
-
しめじや舞茸などのきのこ類を加えると、旨味と香りがアップ
-
鶏肉や豚バラ肉を加えると、ボリューム感が増し家族向けにもおすすめ
-
切り餅・油揚げ・厚揚げで食感のアクセントをプラス
-
トマト・チーズ・明太子・キムチなどの変わり種でアレンジを楽しめる
このように、もつ鍋は具材の工夫次第で、毎回違った味を楽しめる奥深い料理ですので、今回ご紹介した内容を参考に、あなた好みのもつ鍋を楽しんでみて下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
コメント